DELE C2の読解・作文では、誰かの発言をそのまま引用する「直接話法」ではなく、自分の言葉として伝え直す「間接話法(Estilo Indirecto)」を正確に使いこなす力が求められます。特に伝達動詞が過去形の場合の時制の一致(Concordancia de Tiempos)はミスが起きやすいポイントです。今回はルールを整理して解説します。
間接話法とは
直接話法が発言をそのまま「 」で引用するのに対し、間接話法はque(〜ということ)などを使って発言内容を自分の文の一部として組み込みます。
- 直接話法: Dijo: “Estoy cansado.”(彼は「疲れている」と言った)
- 間接話法: Dijo que estaba cansado.(彼は疲れていると言った)
時制の一致のルール
伝達動詞(decir, comentar, explicarなど)が過去形の場合、引用される内容の時制も規則的にシフトします。
| 直接話法(元の時制) | 間接話法(伝達動詞が過去の場合) |
|---|---|
| 直説法現在(estoy) | 直説法線過去(estaba) |
| 直説法点過去(fui) | 過去完了(había ido) |
| 直説法未来(iré) | 可能法(iría) |
| 命令法(¡Ven!) | 接続法過去(que viniera/viniese) |
例文
- “Voy a llegar tarde.” → Dijo que iba a llegar tarde.
- “Terminé el proyecto.” → Comentó que había terminado el proyecto.
- “Te llamaré mañana.” → Explicó que me llamaría al día siguiente.
- “¡Espérame aquí!” → Me pidió que le esperara allí.
時間・場所を表す語も変化する
時制だけでなく、時間や場所を示す語句も文脈に合わせて変化させる必要があります。
- hoy(今日)→ ese día(その日)
- mañana(明日)→ al día siguiente(翌日)
- aquí(ここ)→ allí(そこ)
- este(この)→ ese(その)
上の例文の”aquí”が”allí”に変わっているのはこのルールによるものです。DELE C2の作文では、この語句の変化を忘れがちなので特に注意しましょう。
伝達動詞が現在形の場合は時制変化なし
一方、伝達動詞(dice, comentaなど)が現在形の場合は、引用内容の時制はそのまま維持されます。
- “Estoy cansado.” → Dice que está cansado.(時制そのまま)
まとめ
- 間接話法はqueを使って発言内容を自分の文に組み込む
- 伝達動詞が過去形の場合、引用内容の時制も規則的にシフトする(現在→線過去、点過去→過去完了、未来→可能法、命令法→接続法過去)
- hoy→ese día、aquí→allíなど、時間・場所を表す語句も変化させる
- 伝達動詞が現在形なら、引用内容の時制はそのまま
間接話法はニュース記事や小説の地の文でも頻出するため、DELE C2の読解対策としても重要な文法項目です。まずは時制のシフト表を覚え、例文で感覚をつかんでいきましょう。


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